練気柔真法とは
誰もが取り組める心身トレーニング
練気柔真法は、島田明徳先生が創始されました。
太極拳などの中国武術や、合気道などの日本武術において秘伝とされてきた武術の真髄(エッセンス)をベースにしてつくられています。
練気柔真法は人が本来あるべき自然な状態、在るがままの状態(being)を体得するための心身トレーニングシステムです。自然と調和することに誰もが取り組めるように、効果的、かつ具体的な内容で構成されています。
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練気柔真法は、島田明徳(しまだめいとく)先生が創始されました。明徳先生は、幼少の頃より日本武道や中国武術など、数多くの武道・武術の修行に精励され、その奥義である「力み」を取り去ることで発揮される力を体得された方です。
また、だれもが一度は持つであろう「人間とは何か」「人間はどうして生まれたのか」という疑問を解決するために、「気」の修行や東洋医学を学び(先生は、鍼灸師、整体師として医療に従事されていました)、最終的には、気功の原点と言われる仙道を学ばれ、それらの経験を通して、人間がより人間らしく生きる上で必要な情報と、人間の機能を最高度に発揮させるシステムの存在を発見するに至りました。
練気柔真法は、そのような明徳先生の豊富な武術修行と自己探求の経験から生まれたものです。(現在は、道場での指導等の活動はされていません。)
武術の真髄について
武術の真髄の特徴は、人間という生命体をより深く探究し、しかも、自己の存在を自然(宇宙)の一部として捉え、自然(宇宙)の働きと一体になるような修練システムを作り上げた点にあると思います。実践を通して、自己を深く探究する中で、自己を超越し、自然(宇宙)と一体になろうとしたのです。まさに武を通して無為自然の境地をめざしたわけです。
このことは、日本武道の歴史、特に剣術の達人たちが残した書籍、書簡の中に多くの記述がみられます。それらは、合気道のように、「結び」という概念で示される、自己と宇宙(自然)が一体となる境地にまで到達するものや、禅(精神性)と深く結びついているものが多いようです。
しかし、目に見えない領域ゆえに、無為自然の境地へと至るプロセスが、観念的、抽象的になりがちです。その点、中国武術の原点といえる太極拳の内功修練は、そのプロセスがより、具体的でシステマティックな修練の中で捉えられるように発展してきました。もっとも今ではその多くが失伝したといわれていますが・・。
武術の真髄とは、まさに人間関係の極みともいうべきものであり、人間の機能や性質を理解し、その潜在している能力を引き出すための、画期的な「人間探究システム」といえるものなのです。このような「人間探究システム」を学び、活用することで、私たちの人生をより豊かにすることが可能になります。
そして、そのエッセンスは、これからの人間の進化、成長、また、「自己とは何か」という自分そのものを探究する上でのあらゆる情報の宝庫であり、私たち人間がとらわれている常識や、発想の限界を打ち破り、新たな人間の可能性に向かって大きな質的転換(成長)をもたらしてくれるでしょう。
練気柔真法による様々なアプローチ
武術の真髄をもとにつくられた練気柔真法は、武術の持つ格闘以外の側面、つまり人間の内的な知覚力を養成し、潜在している能力を引き出すことを目的につくられた心身トレーニングシステムです。
それゆえに、武術・武道はもちろん、スポーツを始めとする身体運動の分野から、病気の治療、健康維持、頭脳労働や精神修養、芸術的表現、教育の分野に至るまで、人間のあらゆる活動に役立てることができるのです。
【練気柔真法による様々なアプローチ】
- 【武道・武術・スポーツ】
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- 不動心、不動体の養成
- 自然中心力の養成
- 脱力流体による合理的身体運動
- 精神統一、集中力アップ
- プレッシャーへの対応
- 護身術等
- 【教育】
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- 主体性の育成
- 集中力の養成
- 意思力の養成
- 決断力の養成
- 調和、協調性の育成
- 【企業セミナー】
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- 発想の転換
- 集中力アップ
- ストレス解消
- コミュニケーションワーク
- 健康増進、身体調整法
- 気力出し
- 【心理・コミュニケーション】
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- ストレス解消
- コミュニケーションワーク
- 感情のコントロール
- 【介護・サポート】
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- 介護サポート術
- 中途障害者向けリハビリテーション
- 身体機能の向上
- 日常動作の改善
- 姿勢の矯正
- 気力出し
- 健康増進法
- 【生活一般】
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- 茶道
- 華道
- 書道
- 音楽、楽器演奏
- 日常動作の改善
- 家事全般
- 各種趣味、スポーツへの応用
- 【健康・保健】
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- 姿勢の矯正
- 自然治癒力アップ
- 気功整体
- マタニティリラックストレーニング
- 健康増進法
- 【その他】
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- 世代別アプローチ
(キッズワーク~シルバーワーク)
- 世代別アプローチ
練気柔真法の4つの原理
- 1.心身のリラックス
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- 身体調整法
- リラクゼーション(脱力)トレーニング
- 2.身体中心の確保
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- 重心の安定(不動心、不動体の養成)
- 内的知覚力の養成
- 3.合理的身体運動
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- 中心力の養成
- 流体トレーニング(流体連動法等)
- イメージトレーニング
- 勁力(重力に適応した力)の養成
- 4.意識とエネルギーの集中(呼吸力と気の力)
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- 呼吸法
- 気合法
- 気功法